ropolis note

社畜、ニート、海外滞在などの経験をもとに、自分なりの人生に対する考え、哲学をお届けします。

“プライド”について

プライドとは、、、

誇り、自尊心、譲れないもの。

などの意味を持つ言葉で、誰しもが持っているが捉え方や、その強弱は人それぞれだろう。

 

また、ネガティブな意味で使われることもあり、僕自身プライドという言葉はあまり好きではない。

 

「絶対に譲れないもの」というのは生きていく上での芯というか、人生の道に迷った時の案内図のような役割をしてくれることもあると思うのだが、時としてそれらは障害になることもあるのではないか。

 

完全にプライドを捨てることは不可能だが、余りに執着してしまうと柔軟な考え方の妨げになったり、他人とぶつかることもある。

 

 

と、ここまで自分の考えを述べてきたが、なぜこのテーマを記事にしようと思ったのかというと、年末の人気番組「ガキ使」を見て、思うことがあったからだ。

 

去年のガキ使を見た人ならわかると思うのだが、今回印象的だったのはSMAPを抜けた草薙、香取、稲垣の3人。シンプルにめっちゃ面白かった。

 

SMAPとして活動していた時期は紅白歌合戦を始めとする音楽番組に、アーティスト、ジャニーズとして出ることが主だったのだが、脱退したことでバラエティの世界に踏み込んできた様子が伺える

 

しかも、今回のガキ使を見て感じたのは、3人は“お笑い”を全力でやっていた。

素直に面白かったし、僕は彼らをかっこいいなと思った。

 

SMAPの頃はここまでやらなかった、いや、出来なかったはず。

ジャニーズとしての肩書、背負っているもの、そしてプライドがあったからだ。

 

 

ここでまた話が飛ぶのだが、僕の好きな漫画「ワンピース」に出てくるあるキャラクターのことを思い出した。

青雉」だ。

 

今日は「元SMAPの3人」と漫画ワンピースの「青雉」に着目して「プライド」について僕が思っていることを書く。

 

ワンピースを知らない人のために簡単に説明する。

海軍のトップ元帥が辞職したことにより、次期元帥の候補に、実力のある赤犬、青雉の二人の名が上がった。

 

彼らは対立し、次期元帥の座を争って決闘し、その規模はとある島の環境を変えてしまうほど激しいものだった。

 

結果、勝者は赤犬

赤犬の下には就きたくない青雉は海軍を去った。

現在は世界を転々とし、その動向や目的は定かではない。

 

 

この、一見何も関係のないかのように思える「SMAPの3人」と「海軍を辞めた青雉」。

そこには共通点がある。

 

それは、「今まで背負っていた大きな肩書、役職、プライドを捨て置き、新しい環境で生きていく」というところだ。

 

大規模で影響力の強い組織に所属し、実力もあり、経済面も安泰、そういった恵まれた立場を捨てるというのは非常に勇気がある。

そこまで気づいたキャリアを失い、ゼロからのスタートになるのだ。

新しい環境で通用するかどうかもわからない。

生半可な覚悟ではできない決断だ。

 

 

青雉は、赤犬に敗北し海軍を辞めたが、別に辞めなくてもよかったはずだ。そのまま赤犬の元で、今まで通り海軍としてやっていくことは何も不自然じゃないし、理にかなっているとも思える。

 

SMAPの3人も、ジャニーズを辞めたからといって音楽活動に専念することもできたはずだし、バラエティ番組で体を張って笑いを取る以外の選択肢もいくらでもあるはずだ。

 

そういった意味では、それ自体もある種のプライドであるとも言えるのだが、着目すべきはその後の動向と真意だ。

 

 

大きな組織から抜け、自身の立場、役職、キャリアを全て捨て去り身軽になれば、肩の荷も降り、視野も広がる。

自分に向き合う時間もできるし、その中で「本当にやりたいこと、好きなこと」について考えることもできる。

 

また、人は誰しも安定を求め、変化を嫌い、長いものに巻かれたいし、リスクを負いたくないと考える。

しかしそれらの考えは、自分の成長の妨げになるのではないだろうか。

 

成長するためには、変化を恐れず、新しいことに挑戦し、時には持っているものを捨て、住み慣れた環境から離れる必要があると思うのだ。

安定志向では進化はできない。

 

先程挙げた例の他にも、そういった人は度々見かける。

元いた世界を飛び出し、新しい環境で生きていく決断をした人を僕はとても魅力的に感じるのだ。

 

僕自身、そういった決断に迫られる時が今後来るかもしれない。

いや、もはや人生は小さな決断の連続といえる。

失うことと、新しい世界で生きていくことの恐怖に負けず、自分の心の声に耳を傾けて「本当にやりたいこと」を突き詰めていきたいと僕は思っている。