留学レポ#9 -フィジー人の国民性-
今までの記事で、ホストファミリーのことについては書いてきたけど、今回は別の視点。
国民性とか概要はいくらでも調べて書くことができるけど、今回は僕がそこで暮らし、肌で感じたリアルから、フィジー人という人々についてを書いていこうと思う。
▼前回の記事はこちら
学校の授業はもちろんだが、生活の中、コミュニケーションから英語を学ぶことはとても効果的だと思う。
色んな人と接して、会話の中で英語力を養っていく、実戦トレーニングだ。
それだけでなく、単純にせっかくフィジーに来たんだからたくさんの現地の人と話してみたいという気持ちも強かった。
⚫︎公園で子どもたちと遊ぶ
僕が通っていたラウトカキャンパスの近くに、チルドレンパークという大きな公園があった。
いつも多くの子どもたちが遊んでいる。
ここに突撃しない手はない。
さっそく遊んでいる子どもたちの輪に混ざろうと試みるが、子どもたちにとっては見たこともない外国人。
肌の色も違うし言葉も通じない。
ものすごく警戒される…
しかし何度も話しかけていると、徐々に心を開いてくれたりもする。
しかしここで問題が。
フィジー人はフィジー語と英語を話せるが、英語は学校で習うため、小学生以下の子どもは英語がわからない。
せっかく勇気を持って話しかけても、英語が通じないので会話ができない…
現地の人と英語でコミュニケーションするという目的が達成できないではないか。
そんなかんじで会話はできずとも遊具で子どもたちと遊んでいると、親御さんに話しかけられた。
「君たちそこの学校の生徒?」
「どこの国から来たの?」
子どもたちと遊んでいる自分たちを、木陰で様子を見ていた保護者グループが話しかけてきてくれたのだ。
子どもたちと一緒に遊んでいたことで好印象を持ってくれたのかもしれない。
そこからは色んな話をすることができた。
もちろん言ってることがわからないこともあったが、こちらが英語が得意でないことがわかると、気を使ってゆっくりと話してくれたりする。
ずっと話してる間にお互い心を開き、
「今度うちに遊びに来なよ」とまで言って頂けるほどに、、、
▼子どもと戯れる僕
⚫︎消防士とバレー対決
学校の授業の一環で色んな施設を紹介、案内してくれる機会があった。社会科見学のようなかんじ。
いくつか回ったのだが、消防署に行った時のことだ。
見学が終了して解散する時に、一緒に写真を撮ってもらった。そしたら急に、
「学校何時に終わんの?今日の18時からここでバレーするから来なよ」と。
「そりゃあもう是非!」
友達4人と約束の時間にまた消防署へ戻ってきて、現地の消防士たちと一緒にバレーすることになった。
本当に凄い国だ。
日本でこんなことあり得るのか?
なんなら勤務中だぞ…
今火事が起きたらどうするの?と少し不安にも思うが細かいことは気にしない。笑
かれこれ2時間くらいぶっ通しで試合を続けた。
終わった後も、「また来てよ!毎日やってるから!」と誘っていただいた。
毎日…?毎日やってんの…?
⚫︎道路の真ん中でラグビー
ホームステイしている家の前でよく、近所の若者達がラグビーやバレーをしているのをよく見かけることがあった。
子ども、大人、男女関係なく遊んでいる。
例によって「混ぜてー!」と突撃。
もちろん快諾。
サッカーやバレーをしていたのだが、次はラグビーをやる流れに。
学生の時に体育の授業などでサッカーやバレーはやったことがあったが、ラグビーはやったことないし、ルールもよくわからない。
しかし物は試し。
フィジーに来てからの僕は、遠慮という概念が薄くなっていたし、ひたすら好奇心で動いていたのでとりあえずやってみることに。
フィジーは国全体を通してラグビーが盛ん。今年日本でもラグビーが話題だったが、フィジー代表も毎年世界一の座を争うレベルの強さ。
もちろん一般の若者達もラグビー大好きだし、めっちゃ上手い。
混ぜてもらったけど、ど素人が混ざったところで、全く話にならない…笑
けど楽しかったし、やっぱり終わった後はとても仲良くなった。
⚫︎まとめ
この他にも、道で遊んでいたりスポーツをしてるのを見かけたら、とりあえず参加していた。
全部書いたらキリがないが、断られたり嫌な顔をされたことは一度もない。
日本だったらどうだろうか。
見ず知らずの人が急に、仲間内で遊んでいる輪に入ってきたら…
まず「え、どちら様…?」となりそうなところだ。
しかしこの国では、あなたが誰であるとか、会ったことがある、無いとかは特に関係ないように思えた。
優しいというよりも、シンプルといったほうがしっくりくる。
「俺たちと一緒に遊びたいの?じゃあ友達だね」みたいな感覚。
この国で過ごしていると、大切なことに気づかせてくれる。
「みんな同じ人間なんだから仲間だよね。仲良くしようよ。」とみんなが言ってくれてるような気がする。
この国で見つけた発見は、僕のこれからの生き方に大きく影響してくれる大切な財産になったと思う。
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